Column.17 体験し体感する

必ず体験してみる

自分の理解ができ、職業についての情報がある程度そろったら、次は、実際にその仕事を、自分の目で見て、自分で体験して確かめることが必要になってきます。

例えば、世界一の料理と言われているマッサマンカレー。雑誌やインターネットで情報を集めて、その味やおいしさやについて周りに語れるくらいの知識を持ったとします。

しかし、どれだけ知識を集めたとしても、それを味わってみないことには、マッサマンカレーを食べて自分がどう感じるかは絶対にわかりません。おいしいのか、そうでないのか、好きか、嫌いか、また食べたいと思うか。この感覚は、実際に味わうから得られるのです。

仕事も同じです。自己理解をして職業理解を進め、自分の方向性が見えたとします。これだけだと、その企業や仕事に対して、自分だけの一方的な理解、もしくは妄想で終ってしまいます。実際に体験してみて、もっとやってみたいと思うのか、どうしても合わないと思うのか、自分がどう感じるかを知ることが必要です。

最近は、実際に仕事に就く前に職場で仕事を体験出来るインターンシップが盛んになってきました。企業や法人に入る前にその仕事を体験したり、働いている人に付き添って間近で仕事を見ることが出来る貴重な機会です。また、ボランティアや見学でも、その仕事にかかわることができます。その企業の商品を使ってみたり、サービスを利用することで体験することもできます。

体験からでもいい

「体験と言われても、自分が何をしたいかわからない」

「どんな仕事があるのか知らないから何を体験していいかわからない」

という方も、たくさんいると思います。

これまでの王道の就職活動は、下記パターンAの「自分を知る」→「仕事を知る」→「やってみる」という流れで自分に合った仕事を探していく進め方でした。

しかし、仕事の選び方は、人それぞれ。パターンBのように、順に進めるのではなく、それぞれ行ってみるのも一つです。やりたいことがわからなければ、なんでもいいから体験してみるというのも一つの手です。

体験することによって、その仕事を、楽しめる自分がいるのか、つまらないと感じる自分がいるのかがわかります。夢中になるのか、体験した仕事ではないようなことの方がいいのかもしれないと思うのか。これらは、やってみないことにはわかりません。その場の自分を感じて見ることが、自己理解そのものです。

ここで大切なことは、感じる自分を否定せず、そのまま認めてみること。そして、少し、自分に問いかけてみましょう。

「どうして、自分はそう感じたか」

面白いと感じたら、どうして面白いと感じたのか。嫌だと思ったら、何がどう嫌だったのか。

そこで、答えられなかったら、答えられないことを意識しながら、答えられるまで、体験を繰り返してみましょう。

すると、自分のことや、仕事のこと、つまりは、自己理解と職業理解が深まっていきます。