
職業とは
前回までは、自分のことについて理解を進めてきましたが、次は職業についての理解です。
第1回目はその目的。どうして職業の理解が必要かです。
そもそも職業とは、
生計を維持するための継続的で分担的な社会的に有用な活動
(世界大百科事典第2版)
と定義されています。
自分自身の生活を維持していくための活動、つまりは、生きるために行う「働き」であり、かつ、社会にとって「有用」でなければなりません。
社会の一員として自覚を持つ
私たちの周りには、たくさんの「もの」があります。ものがそこにあるということは、そのものを作った人がいます。運んだ人がいます。宣伝した人がいます。売った人がいます。そのものが皆さんの手に届くまでに、どれだけの人が関わっているでしょうか。これが社会です。
社会とは、
相互に結びついたり、影響を与えあっている人のまとまりです。
(大辞林)
職業理解の目的の1つ目は、自分が社会の一員としての自覚を持つことです。職業を理解することで社会全体の構造が見え、自分がこれから行っていく活動が、社会のどの位置で、どう有用なのかが理解できていきます。
これにより自分自身がその社会の一員であるという所属の意識がも生まれてきます。職業について何も知らないということは社会の一員であるという実感が持てず何のために働いているのか、何のために生きているのかもわからなくなってしまいます。
知らないと選べない
2つ目の目的は、知らないことは選択できないからです。例えば、ある飲食店に入ったとします。その飲食店にメニューがなく、何が提供されているのかわからなければ選ぶことができず、注文することができません。
食べたいもののイメージ(辛い物、さっぱりした物など)があったとしても、その要望が満たされるものが何かを知らないと、いつまでたっても得ることができません。
それと同じように、どんな職業があるのかがわからないとその選択ができません。
知らない職業は選ぶことができないのです。自分の想いやビジョンを達成するためにも、どんな職業があるかを調べていく必要があります。
ちなみに、現在厚生労働省編職業分類では約1万7千職種に分類しています。(平成23年改)
自己理解を深める
3つ目は職業に沿った自己理解の促進。これまで行ってきた自己理解は、過去の経験に基づいて自分の気持ちや思考を整理してきました。そのため、職業とは関係の無い面から、自分自身を見ていました。
しかし、職業について情報を収集しその職業に触れていくことで、自分自身の心が動いてくるはずです。「面白そうだな」とか、「大変そうだな」とか、色々な気持ちが出てくるでしょう。そこで、どうして自分はそう感じたのかを考えてみます。
こうすることで、より、職業に近づいた自己理解が深まっていきます。
次回は、職業について何を理解していけばいいのかを考えていきます。
