Column.12 求められる能力


職業には適正がある

職業にはその仕事ごとに特徴があり、こなすしていくために適した特性、つまり適性があります。簡単に言うと、「こんな能力を持った人が向いています」というもの。物を作る仕事であれば手先の器用さ(機械を使用する場合は必要ないこともありますが)が、アイデアを考える仕事であれば想像力が求められるというイメージです。

敬遠されがちな営業ってどんな仕事

就職活動をしている方とお話していると、「わたし営業には向いてないから・・・」、「絶対に営業はできません」といった声を本当に多く聞きます。でも、話を聴いてみると明らかに営業の仕事を理解できていないケースがほとんどです。

では、物を「売る」という営業の仕事にはどんな能力を持った人が向いているか考えてみましょう。

営業の仕事は自社の商品(物やサービス、情報など)をお客様に売り、売買の契約を結んで利益を生む仕事です。そのために、一般的には商品についてわかりやすく説明をして伝える能力が必要だというイメージが強くなっています。

もちろん、自社の商品を売り込みに行くわけなので、その商品についての魅力を正確に伝えることができなければ相手は買おうという気にはなりません。ただ、営業言っても一つではありません。厚生労働省編職業分類の営業の職業では、飲食料品販売営業員や自動車販売営業員、広告営業員など細分類で19にもわけられています。

話すことだけが営業ではない

例えば、システムエンジニア(以下SE)を見てみましょう。SEの仕事は情報システム商品をお客様に買ってもらうことです。一方的に情報システムを売りこむのではなく、お客様と打ち合わせを重ねて、お客様の経営の方針や課題を理解し、その解決のための情報システム、情報サービスを提案して買ってもらいます。

ここで求められる能力は、商品の説明をする伝える能力だけでなく、お客様が何に困っていてどうしていきたいかをしっかりと把握するために「聴く」力が必要になります。また、お客様が置かれている社会的、経済的な現状や環境を分析できる力がないと最適な提案は難しくなってきます。何度も何度も試行錯誤を重ねて、よりよいものをお客様と一緒に作り上げていくには成果が出るまであきらめずに取り組み続ける力や考え続ける力も求められます。

もうひとつ、銀行の営業ではどうでしょうか。銀行の営業員は企業や個人を訪問して預金や融資の契約を集めてきます。お客様にあった商品を間違いなく提案し説明するためには、知識を正確に覚える必要があります。自分で進んで勉強するという力がないとなかなか知識は身に付きません。地道に何度も繰り返しお客様を訪問して信頼してもらう積極的な姿勢も必要です。

その仕事に求められる能力は?

このように、営業といっても売るものや所獄する業界・企業によって共通する部分もありますが、活かせる能力は様々です。みなさんが目指している職業で求められている能力は何かを把握しておきましょう。

ただここで注意が必要なことは、能力は訓練次第でどれだけでも伸びていくものだということです。現時点で自分には能力がないと決めつけてその仕事を目指すことをやめてしまっては、どんな仕事を目指そうともうまくいかなくなってしまいます。

仕事をしたことがない状態ではできなくて当然。今持っている自分の特性とその仕事に求められている能力の共通する部分を見つけ、そこを実際に仕事をしてさらに伸ばしていくことを考えていくことが大切です。

現時点の自分を客観的に見て能力があるないの判断をして終わってしまうのではなく、今後の自分の成長していく姿を想像すると、楽しくなってはきませんか?