Column.5 経験

経験だけでは伝わらない

就職活動において、多くの方がアピールするのが経験。自分が何をしてきたかです。「○○の経験を活かして、御社でも・・・」とよくあるフレーズですが、ただ単に、自分が経験したことを語るだけでは意味がありません。実際に、学生が選考でアピールする項目の第1位がアルバイトの経験、第3位が部活・サークルの経験です。

・コンビニエンスストアのアルバイトを経験しました。

・学園祭の実行委員を経験しました。

・野球部で部長をしました。

これから、その人の何がわかるでしょうか。その人の人物像は全く見えてきません。

企業が選考で重視する項目は「人柄」。その人がどんな人かです。何をしたかだけを話したところで、その人の人柄はあまり伝わりません。

自分の人柄を相手に理解してもらうにはもっと具体的に経験を整理する必要があります。

立場と状況

具体的な整理は、いつごろ、どれくらいの期間、どんな立場で、どんな状況だったかを書き出していきます。

コンビニエンスストアのアルバイトを経験しました。

→3年前から現在まで、コンビニエンスストアで、接客だけでなく、レジの金銭管理や商品の発注、後輩の育成を行いました。

学園祭の実行委員を経験しました。

→大学2年次半年間、学園祭の実行委員では、企画班の一員として、学園祭全体の企画立案や学校へのプレゼン、地元スポンサーとの交渉を行いました。

野球部で部長をしました。

→高校時代から6年間続けている野球部では、部長として、チームの練習計画の作成と管理、次期部長となる後輩の育成を経験しました。

こうしてみて見るといかがでしょうかコンビニエンスストアの事例だと、物の管理やお金の流れについて経験をしてるため、会社の経理の仕事を任せられそうな想像ができます。学園祭の例では、人前で話したり、社会人の方と話しているため、基本的なビジネスマナーを心得ていると想像できます。野球部の例では、進捗の管理や後輩育成を経験しているため、将来の管理職として期待できるかもしれません。

このように、具体的な仕事の内容として、何を経験したかを整理する事が大切になってきます。

自分自身の変化に注目!

経験を整理する上で忘れてはならないことが、その経験から何を得て、何を学んだかです。ただ単に経験しただけでは、皆さんの売りは何もありません。同じ経験をしている方はほかにもいるからです。しかし、その経験から学んだことは、その人のオリジナルです。

コンビニエンスストアのアルバイトでどんな学びがありましたか?学園祭の実行委員を経験したことで、得られたものはなんでしょうか。野球部の部長として後輩の育成を経験し、そこから何を学んだかです。相手のことを考える重要性を学んだ方もいるかもしれません。様々な年代の方とのコミュニケーションの取り方を得た方もいるでしょう。自分が動かなければ周りは付いてこないことを学んだ方もいるのではないでしょうか。

経験を通じて、以前の自分と変わった部分を見てみましょう。そこに答えがあるはずです。

<成長の整理>

例)

・ 自分のことしか考えていない → 後輩の育成 → 相手の立場に立って人と関わる

・  (経験前の自分) →    (経験)    →  (現在の自分)

・             →            →

・             →            →

・             →            →

・             →            →

・             →            →

次回は、この経験の整理の基づいて、自分の「人柄」を伝えるために、さらに整理を進めていきます。